イントロダクション|ドキュメンタリー映画『ドコニモイケナイ』

2001年、この映画の舞台である渋谷は、アジアを代表するファッション、トレンドが溢れる街だった。街には、自分の居場所を求め、たくさんの若者が集まり、混沌とした喧騒で溢れかえっていた。そしてそれは、アメリカ同時多発テロが起こるのと同時期である。「ドコニモイケナイ」は、そんな時代を色濃く反映したドキュメンタリーである。

新聞やテレビで、「統合失調症」のニュースなどを目にすることが稀でなくなった昨今。しかし、まだまだ周囲の偏見や知識の周知が遅れているのが現状である。 「ドコニモイケナイ」は、一人の少女が、統合失調症になる前と後、そして9年後を追いかけ、「患者」としてではなく、一人の少女の生き様を描き出した作品である。

夢の挫折、居候生活、幼少期の父親不在、高校時代のうつ病体験。「私はどこに居れば良いのだろう…」と不安の中で揺れ動き続ける主人公。傷つきながらも、たくましく生きる彼女の姿は、現代を生きる私たちに、どう生きるかを問いかける。

(photo)

このページの一番上へ

Copyright© JyaJya Films. All Rights Reserved.